帯状疱疹とは?

水ぼうそうのウイルス(水痘帯状疱疹ウイルス)に感染すると水ぼうそう(水痘)になります。水ぼうそうが治った後にウイルスは脳や脊髄にある神経節に潜伏して居残ります。風邪や過労、ストレスなどで免疫力が落ちるとウイルスが再活性化して神経に沿って痛みを伴う小水疱を作ります。だから体の片側にのみ症状がでるのです。

 

どのような治療をするのですか?

抗ウイルス薬の内服を行います。痛みには、作用機序の異なる痛み止めを数種類内服することがあります。おおよそ1週間〜10日間でかさぶたになり治癒します。痛みは遅れて治ることが多いです。痛みが残りそうな場合には、麻酔科のペインクリニックにお世話になることがあります。

 

他人にうつりますか?

水ぼうそうにかかっていない人にうつると水ぼうそうとして発症します。普通の帯状疱疹では小水疱の液体成分にしかウイルスがいませんので、濃厚な接触をしないかぎりうつりません。しかし、体のあちこちに小さな小水疱がぱらぱらとでる汎発型では、水ぼうそうと同じように飛沫感染する可能性があります。